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夜の果てへの旅〈上〉 (中公文庫)

夜の果てへの旅〈上〉 (中公文庫)

夜の果てへの旅〈上〉 (中公文庫)

価格(新品) : ¥ 880  ユーズド : ¥ 750

[ 定価 ¥ 880 ] 在庫あり。

本 [文庫]   (2003-12)    ASIN: 4122043042  

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著者 : セリーヌ,
クリエーター : Louis‐Ferdinand C´eline, 生田 耕作,
レーベル : 中央公論新社,
製造元 : 中央公論新社,
ページ数 : 381p
高さ : 71cm
サイズ : 591cm
重量 : 44kg
幅 : 417cm
出版社 : 中央公論新社,
スタジオ : 中央公論新社,

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[カスタマーレビュー]

7人のカスタマーによる評価は 5.0 です(5点満点)


言葉の音楽

[ 評価 : 5 ]  2010-01-20
10代の終わりに読んだとき、一字一句から溢れ出る叫び声に煽られ、わけもわからず茫然とした記憶があります。
今、たっぷりと年くって読み返すと、育ちのいいとても真面目な青年から流れ出た一篇の詩のように思えます。事実、どの頁でもいいのですが、その一区画を切り取り、句点毎に改行して読んでみますと、詩そのものです。第一次大戦に参戦したランボーのようでもあり、あるいは、挿話毎に小まめに標題をつけていけば、ボードレールのパリの憂鬱となります。
ここに詩とは、言葉の音楽です。本書から、偽悪的臭いを拭い去れば、聞こえてくるのは快適なリズムであり、転調による不意打ちです。本書が真性の文学たる由縁です。
なお、翻訳が大変優れているように感じます。多分、打てば響く関係にあるのでしょう。随分な財産を残して頂きました。感謝いたします。

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罵倒言語の美しさ

[ 評価 : 4 ]  2009-10-20


俗語・罵倒が大量に導入されておりますが、それをスピード感を失わせずに文章に封じ込めるのは、
並々ならぬ繊細な神経の持ち主であったことの裏返しでしょう。

上下巻読みとおしましたが、分量的に下巻は冗長に感じてしまいますが、
(そのくらい上巻のラストの駅での別れの描写は美しいのですが。)
この美しい作品を日本に知らしめた生田耕作先生にあらためて、感謝せねばなりません。

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この世界と和解できない人へ

[ 評価 : 5 ]  2007-09-20
絶望の果てには奇妙な快楽が潜んでいる。
それに気づいている人は少なくないのだが、
それを追求するだけの勇気と機会と才能を持った人は極僅かしかいない。
セリーヌは、幸か不幸か、その全てに恵まれていた。
この『夜の果てへの旅』には特に気に入った一節があるのでここで紹介したいと思う。
セリーヌを手に取るほどの人ならきっと共感してくれるだろう。
「完全な敗北とは、要するに、忘れ去ること、とりわけ自分をくたばらせたものを
忘れ去ること、人間どもがどこまで意地悪か最後まで気づかずにあの世へ去っちまうことだ。
棺桶に片足を突っ込んだ時には、じたばたしてみたところで始まらない、
だけど水に流すのもいけない、何もかも逐一報告することだ、人間どもの中に
見つけ出した悪辣きわまる一面を。でなくちゃ死んでも死に切れるものじゃない。
それが果たせれば、一生は無駄じゃなかったというものだ」

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一線を越えて「果て」へと向かう

[ 評価 : 5 ]  2007-08-22
たぶん人間には超えてしまったら戻れない「一線」みたいなのがあって、その向こうがおそらく「果て」なのだと思う。
文章中に時折出てくる「果て」のフレーズはどれも、深い森の奥から聞こえてくる嘆きのようにじわりと重く響く。

主人公とその友ロバンソンは、生涯かけてその一線の淵をさまよい歩く。
人生という夜の中、一箇所にとどまれない放浪者が、果てを見すえつつ旅をしている。
一線を越えるか超えないかの話といい、アフリカという舞台といい、なんだかコンラッドの「闇の奥」を思い出すところがある。

戦争を否定し、偽善を否定し、友も家族も愛も嘘だとはねつける。
ある意味、正直で潔癖なのだろう。
だけど否定ばかりのその先には、いったい何が残るのか。

わかるけど共感したくはないなと思う自分は、精神的に健康なのか、それとも偽善に毒されているのか。
あるべき姿、希望はこの本にはない。
だからこそ、ある意味では普遍的だといえるのかもしれない。

印象として、夕闇に沈む光景のような本。
後ろには町の光があるのに、自分は光のない道の先ばかりを見てしまう。
その姿は虚しく、そして物悲しい。

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中二病 課題図書

[ 評価 : 5 ]  2007-02-25
十代で読んでいたらどうなっていたんだろう、と二十代前半ではじめて読んでそう強く思い、最近三十代で読み返してみました。
どこをとってもぐっとくる。
別に年なんて関係ないさと思うけども、やはり二十代前半で読んでおいて良かった、と思いました。
あーあのときのあの感情って、ここからのぱくりだったのか自分、と感じてみたり、いやはや、やはり文学は読み返して、なんぼです。

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