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本 [単行本] (2010-01-07) ASIN: 4163287507
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著者 : 松尾 スズキ,
レーベル : 文藝春秋,
製造元 : 文藝春秋,
ページ数 : 204p
高さ : 94cm
サイズ : 764cm
重量 : 75kg
幅 : 512cm
出版社 : 文藝春秋,
スタジオ : 文藝春秋,
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[カスタマーレビュー]
5人のカスタマーによる評価は 3.0 です(5点満点)
松尾スズキはこんなもんじゃない
[ 評価 : 1 ] 2010-02-12
以前から松尾スズキには好感を抱いていて、「今度こそ芥川賞を取れるといいなあ」と陰ながら応援していた。
だから今回の芥川賞が受賞作なしと発表されたときは、「あげたらいいじゃん、ケチだなあ」と同情さえしていた。この本を読むまでは。
イカサマ賭博にハメられた俳優兼脚本家の海馬を救うため、弟子である金子がニコラス・ケイジ似の磯山というヤクザと酔っ払いの女を連れて、バーに駆け付けたときのエピソードを以下に引用する。
傍らで倒れていた女が生まれたての鹿が立つようにギクシャク起き上がってポツリと言った。
「……酒」
磯山は女を抱き起こし、皆のいるテーブルまでひきずって行って座らせた。女はふっと顔を上げると「ツチノコはいると思いますか?」と言って、しばらくぼんやりし、「あたしはいると思う!」と絶叫してそのままドーンと頭からテーブルに倒れこんだ。
これ、笑えますか。
本作はここ以外にも、松尾スズキもどきを目指している人が書きそうな例えがそこかしこに散りばめられているのだ。
妻に逃げられた海馬が「さみしいから弟子でも取ろうかな」に始まり、ラストの師弟関係解消まで、全編を通してあまりにも都合の良すぎる性急な展開が盛りだくさん。これらをどう好意的に解釈すればいいのだろうか。
クライマックスのドタバタはごく控えめに言っても、笑えなかった。もっと言うと、頭の悪い芸能人が書いた小説もどきにまで堕ちていった。
まるでコント台本のノベライズを読んでいるような感じ。来年あたり「芥川賞受賞作を松尾スズキ本人が映画化!」という魂胆だったのだろうか。
言いすぎだと思うけど、世の中そんなに甘くないでしょう、松尾さん。あなたほどの人ならとっくにご存知なはずなのに。
筆者は大人計画の舞台をナマで見たことがない。「だからおまえにはこの面白さがわからないんだよ!」と、鬼の首を取ったように言う人もいるだろう。しかしそれと小説はまた別の話ではないかと思う。
正直これが松尾氏の作品でなかったら、芥川賞の候補はもちろんのこと、純文学の老舗『文學界』にも掲載されていないだろう。松尾スズキを特別視している人(自分も含めて)に言いたい。
「この小説、松尾スズキじゃなかったら褒めてますか?」と。
読後してからは、腹が立つ対象は芥川賞の選考委員ではなく、松尾氏に群がる太鼓持ちのほうに変わった。
候補に挙がったとき、「面白い! ぜひ受賞してほしい!」と騒いでいた連中。そして今も「なんであげなかったんだ!」と選考委員を旧態依然扱いして非難する一部の書評家たち。
そんなに松尾氏に目を掛けてほしいのかな。贔屓倒しにもほどがあるよ!
松尾さん、悪いことは言いません。いまあなたに耳触りのいい言葉しか言わないような、あなたを甘やかす取り巻きをすべて切るぐらいの勇気を持ってください。そしてまた『同姓同名小説』や『クワイエットルームへようこそ』(本来ならこれで芥川賞を取るべきだったのに)のような素晴らしい小説を書いてください。僕は待っています。
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ひとそれぞれ
[ 評価 : 1 ] 2010-02-08
こういうのを面白いと思う人もいるんだと感心し 価値観の多様性を再認識しました。
私にとっては 今まで読んだ本の中で 最低の部類です。
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must readの作品です
[ 評価 : 5 ] 2010-01-24
喜怒哀楽、人間の弱さ、強さ、その他もろもろが含まれている悲喜劇。すばらしい作品です。
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俳優人生の哀感たっぷりなギャク゜小説
[ 評価 : 4 ] 2010-01-11
芥川賞候補作。
奇病で借金、あんまのし続け出マッチョ体型に。マイナー監督の助手になりシャッター街で映画を撮る。ストーリーは奇抜この上ない。笑いどころは改稿された台本か。「マチュピチュマチュピチュ言うとった」とか「信長様も信長様じゃがねね様もねね様じゃ」とか、嫌がらせのセリフだと気づくぞ、普通。でも鉄板で笑ってしまった。
いい加減な生き方をしているように見える人たちだけど、こうしか生きられない、これがそれぞれの真剣な人生なのだ。
もし賞とったら、ホントに映画化しちゃうかもね。
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小説の神さまが降りてきている
[ 評価 : 5 ] 2010-01-08
カバーのかわいい絵(「ディアスポリス」のすぎむらしんいちが描いている!)に惹かれて買いました。
登場人物が語り手の主人公を含め問題を抱えた一筋縄でいかない人たちばかり。
「いい人」は一人も出てきません。
でも、みんなギリギリのところで何とかがんばって生きている。
その必死さがおかしくて、途中何度も吹き出しながら読みました。
同じ作者の「クワイエットルームにようこそ」も面白かったけど、今度のはクライマックスの爆発力がアップしています。
でも笑えるだけじゃなくて、読み終わった後はなんとなく心がしーんとして静かな余韻が残る。
こういうのが「小説」なんだと思いました。
ちなみにレビューのタイトルは私のことばじゃなくて、千野帽子という評論家の人がネットに書いていたのの引用です(「全篇にわたって小説の神さまが降りてきている、超のつく傑作である」)。
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